CONCEPT

  • Aug 2014

THE END OF WORLD

The end of worldとは、2012年に中国の雑誌社によって企画された各方面のデザイナーが世紀末をテーマとしたデザイン集。
【The end of world → The start of world】
世界が終わりを迎え、都市、構築物は、人間社会のシステムに基づいて長い年月を掛け築き上げられてきたその意味やスケールを一気に崩壊させ、全ての人工物は物質化する。我々人間が滅びようとも、物質化した都市では、人間のための構築物が、人間の想像を遥かに越えた使い方を許容する。そして、残された生物達によって世界は新しく生まれ変わる。例えば、北京オリンピックのスタジアムとして建てられた鳥の巣には大きな鳥たちが棲みつくかもしれないし、水立方は草立方になっているかもしれない。我々建築家は、人間のための機能を失ったとしてもなお意味のある構築物として存在し続けるものを作ることができたとき、初めて地球に貢献できたと言えるのかもしれない。この計画は、既存の道路を残された生物たちのための道として段階的に作り変えて、都市を活用するための基盤となる。彼らは、今まで人間たちのテリトリーだった都市の中で、我々が想像もしないような生活を始めるだろう。

意匠設計:
松本大輔+鶴崎洋志
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