COMPLETION
- Oct 2015
CONCEPT
- Oct 2015
STUDY
- Dec 2014
敷地は北京の中心部の雑院と呼ばれる場所に位置する。元々雑院は中国の伝統的家屋建築様式である四合院で、民国時代以降の違法な増改築により、複雑に入り組んだ路地空間を内包した雑院へと変貌した経緯がある。(Fig.01)
雑院では増築部分以外は保存対象建築の構造を利用しているため、北京の中心部にも関わらず下水道などの整備が遅れているのが現状である。また歴史ある場所にも関わらず、無計画な増改築によりスラム街のような立ち寄りがたい様相となっている。しかし、北京で唯一ヒューマンスケールの活動が存在できる場所であり、北京の人々の生活を感じることの出来る場所でもある。
本計画では、下水道を整備し、そのポテンシャルを引き出すとともに、現代化する北京のライフスタイルに合わせた雑院の改造モデルを模索します。この計画はその過程の実験住宅1号。
プライベートエリアを二階レベルに上げてプライバシーを確保し、一階のパブリックエリアを路地空間から南面の小さな庭までの住人の生活空間を介した光・風・視線の通り道として作ることで、近隣と繋がる接点となります。
2、断面ダイアグラム
1、雑院化
建築学会 建築討論web 006号「北京四合院を改修する、住む」掲載
URL https://www.aij.or.jp/jpn/touron/top.html